長文。お時間あれば読んでください。
・鵡川ソロ フリースタイルは「〇〇という技ができた・できない」とハッキリしてるから、上達の実感を得やすいジャンル。でも、ダウンリバーは上達が分かりにくい。他人からの評価はもらえても、自分では上手くなってると自覚しづらいジャンル。
しかし、ここ数年、徐々にダウンリバーが上達していると自分で思えるようになってきた。
ここで言う「上達」は、漕ぐのが上手くなったという意味ではなくて、「コントロール感がある」とか「危なげない」という意味合いかな。
力強いフォワードストロークができるようになったわけでもないし、確実なブーフができるようになったわけでもない。相変わらず、力の弱いフニャフニャしたパドリングだし、通るラインもユラユラと曖昧。
しかし、コントロール感は得られるようになってきた。「今やってる行為が、自分のコントロール下にある・管理下にある」という感覚。コントロールできないことは、やらないという判断力。そういうのが身に付いてきた。
自然が相手なので、完全なコントロールなどありえない。でも、危険因子を少しでも減らしていくことを心がけて行動する。
自身のコントロール感が得られると、他人と漕ぐ時にも安全度が増す。予想外の動きをしてコントロール不可能なもの、それは他人。せめて自分自身だけでも管理下におこう。
ダウンリバーの上達には、ここ数年間の北海道でのソロカヤッキングが効いている。私はソロでダウンリバーしてる時は、超マジメ顔をして漕いでいて、一つ一つの行為にかなり慎重になっている。「この行為で本当に良いのか?」「自分自身をコントロールできているか?」、自問自答を繰り返して、判断を重ねていく。
判断して、実行して、反省する。これを繰り返した2014年~2018年の北海道での経験が、少しずつ私を成長させている。
2014年の鵡川インシデントで味わった「ノーコントロール感の恐怖」の経験も含まれる。
というわけで、鵡川ソロ 赤岩橋~ラフトゴール 福山169.02
真面目な顔をして漕いでしまった。2018年にマジメな顔をして漕いだ川は、鵡川と増水桂川アッパー。逆に言うと、それ以外はハナクソほじりながら漕いでて、真剣さが足りない。毎回マジメに漕ぎなさーい。
去年までは鵡川と沙流川の一日2本やったりしてたけど、この赤岩橋の区間は漕ぐたびに学びがあるのでこの区間だけでも良い気がしてきて、二日連続でソロで漕いだ。たった60分弱のダウンリバーだが、毎回得るものがある。
スタート
流れをじっくり観察して、流れが抜けてるスムーズなラインを見つけます。他人と漕いでる時はこんなにマジメに観察せずに、もっとテキトーにやっちゃってるなあ。
岩が並んだドロップ。通れる場所は3か所ある。
ドロップを下流側から見た合成写真。今日はどこを通過してもよさそうだけど、沈ゼロ回が目標なので、一番無難そうな右岸側にした。
陸上スカウティングを要する瀬・ひとつめ。
今回はなかなかの迫力。基本的な形状は変わらないが、流れの向きやパワーが、毎回少しずつ異なる。
上流からの眺め
下流からの眺め
一段目の後の、二段目のホールもパワーあるので注意。一段目でバランスを崩したまま二段目に入ると沈しやすい。
二日目はここで沈をした。
その先でラフトがスタック。すぐ動いていましたが。
写真は撮れない場所だが、ここから少し下流の、川幅が狭くなり水量が集まる所がド迫力だった。今年一番マジメな顔をした瞬間だった。
陸上スカウティングを要する瀬・ふたつめ。
二股に分かれる左岸を行く。例年と大きな変化なし。
入口
出口
陸上スカウティングを要する瀬・みっつめ。
ここは毎年変わる。この日は難易度は高くなかったが、初めて来た年は難しかった。
後半に良い形状のウェーブがありました。ゴールの橋よりも上流側。ゴール地点から担ぎ上がったり、漕ぎ上がったりすれば、パーク&プレイも可能かも。沈したくなかったので入ってませんので、深さは不明ですが、おそらく大丈夫。サイズ・流速は申し分なし。初級者向けではない。上級者には挑戦してほしいウェーブです。
ゴール
二日目に沈を一回したことが、ゴールした後からとても気になりだした。ソロだから沈脱は絶対ナシ、だから沈もゼロ回にする、これを目標というか必須条件で漕いでいるのに、沈をした。すぐロールで上がったし、危険は無かったけど、沈したことには違いない。
沈するような瀬ならやるべきではなかったのではないか。右岸側にチキンコースがあるから、退屈に思えてもそちらへエスケープすべきだったのではないか。「沈したら死ぬ」くらいの覚悟で漕ぐなら、あの瀬を下ったのは判断ミスだったのではないか。そう自問する。
友達同士で下っていたら、気にも留めないような沈でも、ソロではよくよく省みる。この作業が糧になると思う。
・ニニウ調査
復活の兆しは無いのだろうか。だれにも頼まれていないが、私は調査へ向かった。「でもやるんだよ!」の精神です。
二段になっており、一段目は薄いウェーブ、二段目は幅の狭いウェーブホール。以前のホールがあった位置よりも上流側です。以前のニニウホールは現在はさざ波が立つのみ。
一段目
二段目 深く掘れてくれば遊べるようになるかも。
動画。なんにもしてない動画ですが、人が写ってたほうが分かりやすいかと。
・沙流川
Pyranha好きなので、HOAへピラニアグッズを買い物へ。そこで会ったローカルカヤッカーさんにダウンリバーに誘っていただけました。ありがたい。水量多めで楽しかったです。
これまで、沙流川アッパーは、ソロかつ堰堤の下からスタートしかやったことが無かった。なので、他人と一緒かつHOA裏スタートは初めてだったので嬉しかった。ありがたや~
4人で。
この日は水門が開いていました。これまでその下流からスタートしていたので、水門を通過するのは初めてでしたが、レクチャーをもらえたので無事に下れました。
ひとつめの瀬。(名前知らない) 昨年とほぼ同様。
左岸側から
右岸側から
ふたつめの瀬(名前知らない)
このホールに入るとガッチリ捕まるので要注意。スピードをつけずにダラダラと中央を行くと捕まる。以前からこんな形だったけ? ソロで下ってる時は気にならなかったけど。
私は右岸に避けた。左岸に避けてもいいのかも。ちゃんと飛び越えるられるなら中央をブーフするのがカッコイイ。
道の駅には2016年の台風被害の写真が展示。千呂露橋が崩落した写真はやっぱりショッキングだなあ。
・豊平川
スタート直下のビッグウェーブ。すぐ出されちゃって乗れません。
道民は山菜取りに余念がありません。てか、それが主目的。
ネギ
・二段ウェーブ
今年はウェーブが出てる期間が例年よりも長めでした。だけど、例年よりも走らなかったです。一見、幅広に見えますが、乗れるのは両端だけで、中央はボコボコ暴れてる。
走れる部分は、幅も狭くて、距離も短い。私は走らせることはほとんど出来ませんでした。
にぎわいがありました。
動画
2015年の動画。以前は形状が三角形で、中央に位置取りできた。今年は中央が使えない台形。
・シーソラプチ川
3人で。小さなホールやウェーブを拾いながら下りました。
この瀬の正解がイマイチ分からない。ソロだったら真剣に分析するんだろうけど、他人と漕いでるとなんとなく~で済ましてしまう。(常に真剣にやれよ…)
このウェーブは良かった。小ぶりながらも、形が良い。まるで私のオッパイのよう。
ちょこちょこ拾って遊びました。
国体コースは落差が無くなっていた。
朝食はFortune Bagels のベーグル。清流を下った後の昼食はベリーズのパエリヤ。完璧な休日。
・石狩川 セブン~公園 3人で。
私にとっては初めての区間。ほどよい水量でした。
今春の北海道カヤッキングの心残りはキャンプをほとんどしなかったこと。やっぱりキャンプしたい。
アイヌネギは自宅に持ち帰り牛肉巻きにした。
動画
・音更川
初めての川を漕げて嬉しかったです。ACCと。
ほとんど漕いでる人がいない情報の少ない川。後半になると岩盤でできた瀬が長く続き、エディも狭い。初めてだと先に何があるか分からないのに、流速あって停止できずにどんどん流れてしまうので、注意が必要だ。
ほんの数日前に下見に行ってくれた2人がいて、その人たちのおかげで大きな不安なく下れました。数日前に行った2人も初めてだったわけで、勇気が要ったと思うし、本当にありがたい。
休憩が無いままに長い瀬が続くと、集中力が落ちてくるので、こういう時は注意。
一名が沈脱して泳ぐ。たまたま上陸できる岸があったので、私はボートを降りて上陸し、ロープを投げたらピタリとスイマーに届いた。久しぶりにロープ投げたけど、届いてよかった~。
後半の岸壁はこんな感じでボロボロと崩れやすく、上陸できるような岸はほとんど無い。
ゴール
・三笠ホール三笠カヌークラブ様によって維持されている人工ホール。素晴らしい環境です。本当にありがたいことです。
私は左カートが苦手で出来ないので、この時は左の練習したという記録(思い出)を残すべく、動画には左カートをやってる姿をやたらと入れました。
この頃はヘンテコなカートしていたな〜と、いつか振り返れる日を夢みて・・・
またもや、たくさん漕いでしまった。地元カヤッカーの皆様のおかげです。感謝感謝。