SURFTRIP to BALI

バリでサーフカヤックしてきました。
そんなに漕いでません。1ラウンドあたり1時間くらいだし。漕いできたっていうよりも見てきたって感じです。
海外までサーフカヤックしに行くなんて、けっこううまいのかしら?と思う方もいるかもしれませんが、私はロールもあやしいし、横走りするだけでターンはできません。なぜ、そんなレベルでも行ったかというと、もともとバリ島への憧れが10代の頃からあり、好きなカヤックもついでにできたらイイなぁと思いまして。
国内でも海外でも、カヤックとともに旅ができたら素敵ですね。
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DAY 1
1ラウンド CANGUU チャングー
衝撃のデビュー。バリでのファーストライドでいきなりやらかした。走るべき方向と逆の方向に走ってしまい、大岩へと押し流された。スピードの速いスープに捕まり、岩をよけきれない。こりゃ、岩に激突するな。もはや、ここまで。大怪我を覚悟し、受け身を取って、目を閉じた。・・・・。ハッと気づくと、なんと、大岩の上に乗り上げて、座っているではないか。波面から2m位の高さだ。波に持ち上げられて、載せられたらしい。次の波が来たら、波に捕らえられて引きずりおろされて、今度こそ岩に叩きつけられるだろう。ここは危険だ、波の届かない場所へ逃げなければ。スプレーを外して艇から降りた、その瞬間に、次の波が来てしまった。大岩の上で転倒。幸い、波にさらわれることなく、大岩の上に残れた。水の入ったカヤックを引きずって、あわてて逃げた。カヤックはフィンが折れて、レールに傷が付いた。あーあ。初日なのに、これからどうすんだ・・・・。ガッカリ。私自身は腕にかすり傷だけで、どこも痛くない。サーフガイドのヌアダが真っ青になって駆けてきた。「どこも痛くないの!?信じられない!骨が折れたって、死んだって、おかしくない。ミラクルだ。神様が助けてくれた。」
12月のカヤックロストも私的カヤック史に残る出来事だったが、チャングーでのファーストライドも忘れられないものになりそうです・・・。おそらく、本人よりも、見ていた人のほうが恐ろしくなる衝撃映像だったと思います。文字どおり、衝撃のデビュー。衝突のデビューにならなくてよかった・・・。
十番勝負。リサVS岩。リサの勝ち!!  ん?ちがう?
「場所を変えよう・・・。」ヌアダは、私のカミカゼ特攻隊ぶりの玉砕精神にドン引きしてた。チャングー滞在わずか15分。カヤックも心もヘコんだ。海の神様に「調子に乗るなよ」と、しょっぱなに釘を刺された感じ。

2ラウンド SERANGAN スランガン 
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ウエストサイドのチャングーから、反対のイーストサイドのスランガンへ移動。ここは遠浅のリーフで100m沖でマイルドに割れる。人の少ない右側で波乗り。楽しくて、ヘコんだ心がちょい復活。水温が高いのでラッシュガード1枚でOK。薄着なのでウエストから水が入ってくる。でも、だいぶ入ってくるなあ・・・。どうやら、右前レール部が割れて、浸水してるらしい。あーあ・・・。やる気が無くなり1時間ちょっと漕いで終了~。
干潮になったら波が無くなっちゃった。サーファーもリーフの上を歩いてゲッティングアウトしてる。物売りのおばちゃんたちがしつこく、いらないの一点張りでいたら、罵声を浴びせられた。安いんだから買ってあげるべきだったのかな。わからんー。
沖に見える白波がブレイクポイント
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DAY 2
1ラウンド NUSADUA ヌサドゥア アウトサイド リーフ
ヌサドゥアは高級リゾート地なので、ビーチも全体にこぎれい。サーファーは日本人・オージー・アメリカン・ハワイアンが混在。
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波がブレイクするのが300m沖なので、モーターボートに乗って行く。海外サーフトリップって感じするぜえ。写真のかなり沖のほうの白波まで行くのだ。帰りは漕いで帰ってきた。
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DVDで見るようなウェーブがバンバン立ってます。この波の形は、千葉じゃお目にかかれないなー。今日はそんなに大きい方じゃないみたいだけど、私には怖いくらい。サーファーも多い。3つあるブレイクポイントで計80人位。風とカレントが強くてサーファーさんは常時パドリングしてないと流される。「君はラクそうでいいねー。」と言われる。
沈脱することや、人とぶつかることを考えると、積極的になれなかった。1回沈したが、意外にも巻かれるパワーはそれほど強くない。九十九里の波のほうが、見た目は大きくなくとも、巻き込む力の強くて、よっぽどギュルギュルにやられる。
カヤックの割れ目には梱包用テープを貼ったけど、やがて浸水してきた。数本乗って終了~。

2ラウンド PADANG-PADANG パダンパダン
ワールドチャンピオンも開催され、エキスパードだけが入れる巨大チューブが形成されるという、世界中のサーファー憧れのパダンパダン。だけど、今日は波は無し~。30分位、ちょい乗りしたら、波は消えてしまった。普通に海水浴して終了~。

初日にフィンを折ってしまった。ヌアダがサーフショップを何件も回って探してくれたけど、同じものが見つからず、あきらめていた。ところが、裏通りのサーフショップに入ったら、バリニーズのオッチャンが「半日で同じもの作っちゃる。」と言って、全く同じサイズに作ってくれた!素材はレジンとプラスチック? ウオーターフィールド製と重さも変わらず、むしろ丈夫かも。このオッチャンに大量発注して日本で売れば・・・。ビジネスチャンス!? よこしまな考えはやめましょう。自分への良いおみやげができた。

DAY 3
BALIAN バリアン
バリアンはクタから2時間以上かかるので、朝6時にホテルにヌアダが迎えに来た。今日はサーファーのアベさんも一緒。アベさんは仲間6人で来てるけど、全員リピーターだから昼間は各自が自由行動らしい。アベさんは私のカヤックのヒビ割れを見て、キッチンテープで応急処置してくれた。会ったばかりなのに、親切にしてくださって感謝感激。キッチンテープは必須アイテムですな。
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写真の左側の陸が途切れている所が河口。川からの水で海はまっ茶色。最もアウトの白波がサーフする所。
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ほんとは3ピークできるらしいが、今日は1ピークのみ。計30人くらいいたけど、ほとんど日本人だった。1ピークしかないので、1ラウンド目は遠慮して、はじのほうで乗っていた。
小休憩して2ラウンド目に行くと、波の数が減っちゃったし、他のサーファーは昼食タイムらしく上がっていった。10人弱でボケーっと浮かんでいてたら、だんだんサイズが大きくなってきた!ショートもロングもボディボードも、約1名サーフカヤックも、一緒に楽しんだ。アベさん曰く「バリアンで、この人数で貸し切りなんて、ありえねー。」
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最後に、最高の一本があった。人数が少ないのでピークへ行こうかなあと思って見てたら、ピークにいたバリニーズが「COME ON!」と手招きしてくれた。「デカイのが来たぞ~。オラが先に行く。」バリニーズが第一波に乗っていった。私は第二波に乗った。デカイ!高さ・角度ばっちりのグッドウェーブ。オーバーヘッドのリップからボトムへ向かって、左走りで駆け下りた。フェイスがすぐ真横にある。Fuuuuu!奇声をあげて走った。
ほとんどのサーファーが目撃してて、口ぐちに声をかけてくれた。「いい波をつかまえたね」「エッジがフェイスに垂直になって走ってたよ」「いまの撮れてたら、かっこいい写真になると思う」
う、う、うれじい~。サーフカヤックを始めて、苦節6ヶ月。(短い!) 一番良い一本が出ました。
最悪な一本で始まったバリは、最良の一本で終わりましたとさ。

夕飯はアベさんが誘ってくれて、鹿島ローカルサーファーのみなさんとヌアダと一緒にレストランで食べた。これまで、一人で夕飯を食べていたので、誘っていただいて嬉しかった。とても気さくな方たちでした。鹿島ローカルなんていうと怖いイメージがあったので、そのことを言ったら、「ビーチを守るために、よそ者がマナー違反をした時は、厳しく言って、出ていってもらう。俺たちは結束力が強い。それが怖く見えるのかもしれない。」とのこと。フムー。
教えてもらったのがコレ。
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サーファーの間で流行りの(?)『パワーパランス』。これを持っていると、バランス感覚が良くなるという、科学的根拠ゼロ!のおまじない・おまもりのようなもの。カードの他に、シール、ブレスレットのタイプもある。世界でバリとアメリカでしか売ってないらしい。個人バイヤーがバリで大量購入してるらしいのでこれから日本でも出回るかも。日本人はこういうのはシャレでも買わないかなぁ。あっしは買っちゃいました。大量購入して、「これでバウステできるようになるよ」と言って売ろうかな。ビジネスチャンス!?
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バリへ行ったことは良かった。でも、波乗りについては、スキルが無いがために、やはり十分には楽しめませんでした。波を見る目が無かったためにチャングーの大岩とケンカしてカヤックに穴が開いたように。ヌサドゥアでいい波があっても、コントロールに自信が無いためにピークへ行けなかったように。

サーフガイドのヌアダは日本に住んでいたこともあり、日本語が上手。千葉や茨城でサーフィンしてたらしい。バリでのガイドは彼にお任せあれ。「日本の友達がくれた本で日本語の勉強するの。」と言って取り出したのは、『天津木村の エロ詩吟、吟じます。』 内容は全編くだらねえ下ネタ。
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この写真のページには『こんにゃくか カップラーメン 試してみる』って書いてあります。
「試」に「TAME」とふりがなをふり、「test って意味でしょ?」と、本当に勉強してました。
「これ、なんて読むのー?」と聞かれて、エロい詩を声に出して読まさせられたりした。セクハラか?

by ya-ri-sa | 2009-03-04 20:32 | 海部 ・ フリーウェー部  

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