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オボナイウェーブ

初めてオボナイへ行きました。何年も前からオボナイは良いよ~という評判は聞いていましたが、関東からは秋田県はやはり遠いですから、なかなか行く気になれませんでした。タンの瀬からの移動なら辛くなかったです。
放水の無い日もあるらしいですが、私がいた5日間は毎日3本放水でした。これってラッキーなのかな。

過去のオボナイの動画で、多くの人がバシバシとブラント打ってる様子を見てきて、オボナイに来れば簡単にブラントが打てるのかと思っていましたが、そんなことはありませんでした。走りにくいので、自分で走らせないといけません。トップに上がらずに低い位置からムリヤリ仕掛けても、全く形になりませんでした。走らせるためにはトップに上がらないといけないのですが、オボナイのトップの取り方にはコツがあります。
オボナイに行く前にミスターさんのmixi日記を読んでおいたのが有効でした。日記でオボナイでのトップの取り方について解説をしてくれているのですが、そのとおりにやればトップが取れてブラントが打てました。これを知らずに、初めてのオボナイだったら、私ひとりではトップが取れないまま終わっていたと思います。おかげで、おおいに時間短縮できて、ブラント動作に集中することができました。 (もちろん、トップの取り方は一種類ではなく、その人の引き出しの多さによって何種類もあると思われます。)
ミスターさんは、何年も前からオボナイに通っていて、新幹線通漕までしています。オボナイに何千時間・何十万円とかけてきて会得したコツを、惜しげもなく披露してくださり本当にありがたいです。
「俺も苦労したんだからお前も苦労しろ」みたいな昭和な発想じゃないところがステキです。

mixi日記で引用されていた動画。動画編集はさきむらさん。動画が開けない場合はこちら

高久先輩がビシバシ決めてるなかで、特にすごいと思ったのが1:32からのバックサーフィン。私もトライしてみましたが秒殺でした。


にいぬまさん編集動画 動画が開けない場合はこちら
2:01からのブラントは、映像に残った私のブラントの中では今までで一番良いもの。おめでとう自分。


初めの2日間はおひとり様でしたが、後半の3日間は帯広畜産大学カヌー探検部みなさんと一緒で賑やかでした。SDSPORTSのにいぬまさんとシダくんがいた日もありました。
帯蓄では夏は恒例でオボナイ合宿してるそうです。沈脱してもレスキューしやすく、瀞場で静水練習もできるので、不慣れな一年生でも連れてきやすいそうです。
驚いたのが一年生でも上手なこと。入学してから始めたのだからまだ3ヶ月程度なのに、サーフィン長乗りできるし、スピンができる人も。ロールの確率が低い人に対してのボートレスキューも早く、見ていて安心でした。先輩の指導が良いのでしょう。
学生さんたちは年下すぎて、みんな可愛かったです。一年生なんて18歳だもんなあ。

行列してますが、長乗りする人はいないのですぐに順番が回ってきました。
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チューバ(もりさん)、かわいい。
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ノセさん、姿勢よい。JFKA東北大会にも出場しました。
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ゴッツ、改め、ブッダ(カネヒラくん)。部員みんなニックネームがあるんだって。
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ACCカノさんから帯蓄へドナドナされたビスケットがさっそく使用されてた。
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ウルトラヒュージなどの長いボートも現役で使用されてます。
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準ローカルのにいぬまさんはJITSUと10starで決めまくり。
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JITSU/Dagger に試乗させてもらいましたが、実に良いっすね!(ダジャレ。サーセン・・・)
ブラントの切り替えしが、めっちゃラクでした。静水でもバウストールしやすい。サーフィンの快感は14Rockstarのほうが上ですが。ジツが欲しくなっちゃったな~。
関東はジャクソンだらけで、良いという噂を聞くとみんなが同じ物に飛びつきますが、人と違うボートに乗るのも面白いかもね。

江戸くん撮影の私。上からのアングルは新鮮。
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カラ元気
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東北大会にも参加していた、リョウタくん、カネヒラくん、江戸くん、ノセさんと、2泊3日の寝食を共にさせてもらいました。私よりずっと年下なのに、みんなしっかりしていて頼りがいがありました。私が頼りないのか・・・。
オボナイ周辺には有名な飲食店があるようで、ウェーブとグルメと合わせて楽しむのがオボナイの過ごし方だそうです。私はどこの店にも行きませんでしたが、4人が作ってくれた食事が美味しかったので、そっちのほうがプライスレス。

最近、ずっと年下の人と接することが多いのですが、10歳以上も離れると、もう無条件に可愛いですね。年が近いと喧嘩したりムカつくこともあるんだろうけど、年が離れ過ぎていると腹が立つこともありません。ひたすら可愛いですわ。
んで、逆の立場で考えてみた。カヤックをとおして、自分よりも年齢がひと周りもふた周りも年上の人と知り合いになったりしますが、その人たちも私のことを無条件にかわいいと思ってくれているのだろうか・・・? 残念ながら、そういう愛情はあんまり感じません・・・。みなさん、もっと私を可愛がってください。(←こういうところが可愛くないと思われ・・・)

北海道のゲストハウスに宿泊した時に、十勝の農場アルバイトへ向かうという北大の農学部の女学生と同室になりました。数日後に中札内で偶然に再会したり。後日に、その娘さんからハガキが届きました。同室時のお礼が書いてあり、押し花してあったりして、ほっこり。
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by ya-ri-sa | 2014-08-29 17:48 | 川部 | Comments(0)  

JFKA東北大会@タンの瀬三段目

ふなっしースラスター
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タンの瀬三段目でJFKA東北大会が行われました。三段目が会場になったのは初めてかな。
私は三段目で漕いだのは初めて。大会がなければ来なかったようなスポットだけど、試合のおかげでタン3の魅力を知ることができて、今では良かったなあと思ってます。
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土曜日は前日練習と、タン一段目でロデオスタイルが開催されました。ロデオスタイルは2m前後のカヤックでフリースタイルの競演をするのですが、これが面白かった。私は参加せずに見てるだけだったけど、見てる人も漕いでる人も楽しかったみたい。特にカズヤくんの連続カートホイールには歓声があがりました。それから、普段のタンの瀬大会だとジャッジを務めているSD SPORTSの梅原さんや富樫さんのマジ漕ぎを見れたのも嬉しかったです。梅さんのカートホイールもカッコ良かった。ロデオスタイルの動画編集してアップしようかと思ってたけど、まだやってない。気が向いたらやります。
カズヤくんは脅威の1785点。(テクニカル採点方式)
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三段目にぶっ刺して、岩に当たり、ジャクソンカヤックのバウが曲がる事例が多発。私の14Rockにもエクボができました。
ローカルのシダくんの13starには、くっきりとしたエクボが。
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バウ先がケツアゴのように凹んでしまった人もいて、お湯を注いで内側から押して処置。
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三段目は、刺すと当たることがほとんどだけど、上級者やローカルさんは当てないコツを知ってるみたい。「刺し」より「抜き」を意識すると良いらしい。
私はエントリーしてすぐのループはできるけど、ループした後は右向きサイドサーフィンのままホール内で動けなくなってしまう。右周りのスピンもできない。左向きサイドサーフィンするとすぐ出されちゃう。バラエティがループしかない。バラエティの少なさが情けない。カートホイールやりたいな。本番はどうしよう・・・と困ったまま練習日は終わりました。

日曜日は晴天でした。気温は暑いわ、水はぬるいわで、川に浸かる人も。
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江戸くんのMCは面白かった。
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今回のヤリサ賞(勝手にMVP)は、本家のMVPと同じで江戸くんです。北海道から参加、ロデオスタイルでは長いボートでキレのあるブラント、三段目ではGenesis/TITANの挙動に悩まされつつも健闘、無茶ぶりされたMCもこなすなど、活躍がみられました。
江戸くんがループしようとして、勢いよくリーンバックしたら後頭部がスターンにゴツンと当たっていて、それを見て私はプッと吹き出してしまった。頑張っている姿を笑ってはいけませんね。すみません。
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JCFでもJFKAでも、タンの瀬での大会ではSD SPORTSさんの協力ナシでは開催できません。SDのメンバーの皆さまには毎度ご尽力いただいて、本当にありがたいことです。
今回はPeakPerformance cup という副題で行われました。私は知らなかったのですが、ピークパフォーマンスは高級アウトドアブランドなんですね。SDが代理店になっています。MVPの賞品はウン万円するダウンベスト。その他の入賞者もピークのアパレルや帽子など買ったら高そうな賞品ばかりがいただけました。SD SPORTSさんは太っ腹だなあ。大会後にSDの梅原さんに、立派な賞品をいただいたことのお礼を言ったら、「参加者たちが遠方から山形まで、お金も時間もかけて来てくれているんだから、少しでも喜んで帰ってほしいと思って、できるだけプレゼントした」とのこと。ありがたや~。


フラットクラス1位はシダくん。シダ君は去年の秋に初対面した時は、まだビギナーような漕ぎでした。冬は漕いでなくて、今年の5月から梅原さんのレッスンを受けて、数ヶ月で急成長したそうです。ヴァーチカルクラスでも5位に入賞していました。梅さんレッスン、おそるべし!
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柿の種仙人ことすやまさんはフラットクラス3位。 この日の仙人動画ブログ
すやまさんは大会に出るタイプではなかったけど、今回は初参加されました。年齢のことを言っては失礼ですが、50歳代後半になってから自分が今までやらなかった事に新しく挑戦するという姿が良いなと思いました。自分がすやまさんと同じ年になったら、頭も体も硬くなって新しいことに挑戦しない気がする。
すやまさんの応援に来た30年来の親友ヒラさん。すやまさんの新兵器ドローンも。
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私はというと、前日までの練習でループしかできるものがなくて焦っていた。冷静じゃなかったせいか、自分が試合中に何をやったかよく覚えていない。覚えているのは、たぶんヴァーチカル予選の時だと思うけど、一本目はループが残ったが、それだけで終了した。他の人は、ループはもちろんのこと、カートやゴジラなどもやってるのに。私はバラエティが無くて情けない。バラエティ豊富なほうがフリースタイルらしさがあるよなー。でも完成度の低いカートホイールをやるのは勇気がいる。
これじゃあ点数が低いままだ。どうしよー。どうしよー。
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いや、あわてるっしょ。あわてずにいられないでしょ。
ループで残っても、そのあとは右サイドサーフィンしたままでトップが取れないので、いったんエディへ出て、ホールに入りなおすことにした。いったん外に出るなんてカッコ悪いけど仕方ない。
2本目と3本目は、カートホイール左右もトライした。2エンド入ったか怪しいけど。自分としては、ループだけで終わるよりは、カートを刺しに行く勇気を出せただけでも、少しは気が済んだ。
エディに戻ると、ライバルいとーさんが「ヤリちゃん、カートやってたね。俺は確実なループだけで点数を稼ぐよ。カッコ悪くてもいいさ。」と言った。うむ、それも戦い方のひとつだ。いとーさんは高さのあるループを連発して、テクニカルのエンド数とエア加点されて高得点だった。敵ながらあっぱれ。

成績は芳しくない。エアリアルは予選落ち、ヴァ-チカルは3位。
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私は釈然としない気持ちでカヌーランドをあとにして、オボナイへ車を走らせながら考えた。
「タンの瀬三段目・・・、タン3・・・、タンさん・・・。タンさん、あの人はいったいどういう人物なのだろうか。見た目はブサイクで地味。性格はとっつきにくい。体臭もある。こちらから仲良くしようと話しかけても、ひと言ふた言で会話を打ち切られる。人当たりが悪く、バウを凹ませられる。正直なところ、あまり魅力的な人物には見えず、親しくしたいとも思わない。タンさんと打ち解けられなかったのは私だけではない。大会のために初めて三段目に来たような人は、タンさんと仲良くなれないまま大会終了した。ところが、ローカルパドラー達とは親しげな様子で、長時間じゃれあっている。ローカル達はタンさんに会いたくて、夏季は毎週にようにカヌーランドに来てるという。SD SPORTSのメンバーはカートホイールが上手な人が多いが、タンさんに教えてもらったらしい。とくに町民はタンさんとマブダチらしく、ヴァーチカル予選では1206点だった。タンさんは浅薄に見えて、じっくり付き合ってみると、奥深い人物なのかもしれない・・・」
私はタンさんのことが気になり始めた。そうして、秋から私のタン3通いが始まったのでした。
タン3については後日のブログに記載します。

タンさんを見つめる私の後頭部。綺麗な色の髪だ。ヤンキーな金髪ではありません。オサレなミルクティー色です。
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集合写真
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以下は写真だけ。佐藤ゆうし君の撮影。

高久先輩のマックナスティ
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山根さんは新艇14Rockstarでゴジラ
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八木さんはスプリットなどバラエティ多彩
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町民のエアループ
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私のループ
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by ya-ri-sa | 2014-08-24 21:08 | 川部 | Comments(0)  

鵡川 インシデントレポート

インシデントレポートです。失敗談を話すのは気が進まないけど、隠すのも嫌だし、他山の石として参考にしてもらえばと思います。
春のソロダウンリバーの記事でダウンリバーについてエラソーにドヤ顔で語ったくせに、その3ヵ月後に同じ川で怖い思いをしました。ほんとアホ・・・。

読んだ人が分かりやすいように簡潔に書こうとしたけど、どうしてもまとまりの無い記述になってしまいます。客観的に見れる動画記録があればいいのですが撮影してないし、俯瞰で見ていた人の証言があればいいのですがそれも無いし、よって私の主観でしか思いおこせないので、私の当時の心境・心の声を中心に書くことになり、読みにくいです。同じ内容が繰り返し出てきたりします。

他人から見たらたいしたできごとでは無いのかもしれない。「沈脱しちゃいました~」のひと言で済む話を、こんなに長文で書く必要も無いのかもしれない。客観的にはたいした事ではなくても、主観では怖かったということで。

以下の順で書きます。《状況・おおまかな時系列》、《ピン脱→上陸まで》、《張り付いたカヤック剥がし》、《反省・たられば話・恐怖心》、おまけで 《スズメバチ刺傷》、《余談》

《状況・おおまかな時系列》
場所:鵡川の赤岩青巌峡と呼ばれる区間。春にソロで下ったのは赤岩橋より下流だが、今回はそれより2km上流からスタート。沈脱したのは、スタートしてから1km過ぎにあるビッグママという瀬。カヤックが張り付いたのは、ラフトスタートの瀬。
水位:福山169.4x-5xくらい。増水時に出現するニニウホールのベスト水位よりもさらに40-50cm多い。この日のHOAブログを見ると、水の濁り具合や、パットさんが乗ったカヤックが水没してる様子などから、増水ぶりがうかがえる。
メンバー:3人。私、Aさん、Bさん。ビッグママは私は初めて、Aさんは経験あり。Bさんは足を怪我していた。 

おおまかな時系列
・スタートして最初の1kmは増水してるものの、3人とも余裕あった。
・上陸してビッグママをスカウティング。
・カヤックに再び乗る直前に、膝をスズメバチに刺される。
・漕ぎ出す。後半の落ち込みで脱。上陸。ここまでは《ピン脱→上陸まで》で詳しく後述。
・流されたカヤックがラフトスタートの岩に張り付いた。途方に暮れる。HOA登場。剥がしてくれる。《張り付いたカヤック剥がし》で詳しく後述。
・再乗艇。当初に設定したゴールはラフトゴールだったが、赤岩橋の上流で上陸して中断にした。

《ピン脱→上陸まで》 事実と私の心情が混じっていて読みづらいです。
スタート地点で漕ぎ出す直前に、PFDの紐をさらに強く締めた。虫の知らせがあったのか。
最初の1kmは3人とも余裕あった。AさんもBさんも、しっかり漕げる人。
ビッグママの手前で左岸に上陸してスカウティング。瀬の前半だけを見ても、流れが集まって流速があり、迫力ある。
本流に乗れば問題なさそうにも見えるが、本流から右岸に向かう流れもあって、その流れは右岸に倒木を集めている。これにはBさんが「右岸に寄せられそうですね」と気が付いた。シーブではなさそうだが、あそこには近づきたくない。寄せられたら倒木に体が絡んでしまうかもしれない。
瀬の前半だけを見て、後半の落ち込みまで見に行かなかった。不十分なスカウティングだった。
スカウティングを終えてカヤックに戻る際に、膝にズキンとした痛み。痛い!と声を上げる。膝の高さに蜂が2匹いた。おそらくスズメバチ。いま思うと、まさに虫の知らせ。
気分不快などの急性症状は無いので、この瀬を下ってからハチ刺傷の対応することにする。いま思うと、ビッグママの迫力に気圧されていたのかも。だから、ハチ刺されよりも下ることのほうが気がかりだった。
左岸から見た瀬の入り口。右岸側(写真の奥)のルートを通る。
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Aさん、私、Bさんの順に下る。Aさんが前半に良いラインに乗ったのは見えた。後半どうなったかは見えない。間を空けないように、Aさんが下り終えたであろうタイミングで私がスタート。
前半で右岸に寄せられてしまう。カヤックが90°横倒しになったのを、スイープでリカバリーする。寄せられた右岸は浅いので、パドルで地面を突いて起き上がった気もする。右岸に寄せ集められた倒木が近くまで迫っていた。怖い。
ここで、ゾーッとした恐怖心が沸いた。「私、ぜんぜんボートコントロールできていない」 ノーコントロールの恐怖。心がぶるぶる震える。いや、弱気になったら負けだと、自分を奮い立たせて進行方向を向く。
最後の落ち込みが見えた。よし、これを下りれば瀬も終わりだ。前傾して力強く漕いだ、つもり。
落ち込みを下りたら、カヤックがガクンと止まった。「これはもしやピンというやつでは・・・」と思った2秒後に、スプレースカートが水圧で外れて、私はパドルを持ったまま水中へ。
(自分でスプレースカートを外していない。カヤックが転覆して脱したら沈脱と呼ぶだろうけど、ピンして水に脱がされたのでピン脱と呼ぶことにする。別にうまいこと言ったなんて思ってませんよ。)
水中に出されてから3秒後くらいに、浮力を感じないことに気づく。通常なら脱して3秒もすれば浮上するはずだ。体に強い水圧は感じない。弱い力でゆっくりと水平方向に流されている。川の深い部分の流れに乗っていたわけだが、当時はそのことに考えはおよばなかった。
重力による上下感覚は無かったが、日光の明るさで上は分かった。
沈脱した際にはフローティングポジションをとり、フットエントラップメントを回避することが基本だ。しかし、私がとった体勢はその逆だった。浮上したい、浮力を感じたい。その一心で、両手両足を伸ばした。しかし浮力は感じなかった。上へ伸ばしたパドルにも水を掴む感覚は無かった。私は上を見続けた。
何秒くらい経過しただろうか。主観的には15秒くらいあった気もするけど、本人は実際よりも長く感じるものだろうから、そんなに長くはないのかな。息は止めていた。「あと数秒しても浮かなかったらパニック起こしちゃうかも」と思い始めた時に、浮力を感じて、体が浮き上がり水面に出た。
浮力を感じ始めてから水面に出るまでも、けっこう長かった。これも主観だが、浮上するまでの長さからして、頭から水面まで2m以上あったと思う。これは知りようもないが、足先から川底までも、まだ深さがあった気がする。ビッグママ下流はかなり水深ありそうです。
浮上したらAさんの姿が見えた。よかった、Aさんは無事に下ったんだ。私は左岸に向かって泳いで、自力で上陸できた。Bさんが下ってきた。よかった、Bさんも無事だ。

見ていたAさん曰く、カヤックが止まった時には上半身は水面に出ていたらしい。ピンした直後に私が脱したのも見えた。カヤックは流れ出したが、私が消えてしまったので、事故を予感してとても怖くなったらしい。私が浮き上がるまでが何十秒にも長く感じたらしい。私が脱したあたりを見つめていたら、私がずっと下流から浮き上がってきたので驚きとともに安堵したとのこと。私本人以上に見ているほうが怖かっただろうな。

《張り付いたカヤック剥がし》
私の上陸を確認したAさんとBさんはカヤックを追いかけた。私も左岸の岩場を下流に向かって歩き出した。カヤックは下流で、流れの真ん中にある岩に張り付いていた。
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Aさんが、下記イラストの岩1の後ろの一艇ぶんのエディに入って、岩1に登り、さらに岩2に移動して、カヤックを動かしてみると提案してくれたが、私は断った。
一艇ぶんのエディから岩1に登るのは難しそうにみえたし、カヤックは岩2にがっちりと張り付いてるのでAさん一人でカヤックを押したり引いたりしても動くようにみえなかった。その過程で、もしAさんが落水したらそれをレスキューする人がいないので、2次災害になると思ったからだ。
じゃあ、カヤック無しでどうするの。周りにはエスケープできる道路は無い。体ひとつで下るのは怪我しそうで不可。何度も下っている川で、この先に何があるか分かっていれば体ひとつという選択肢もあるだろうけど、初めての区間ではとても無理。
あとは、減水傾向なので、水位が変わってカヤックが自然に外れるのを待つか。それって何時間かかるのさ。待っても外れないかもよ。
進退が窮まり、途方に暮れた。
そこにHOA登場。HOAが鵡川ラフティングツアーでお客様を連れてラフトスタートに現れた。岸でションボリしている我々を見て異状を悟ったようだ。カヤックに乗ったHOA代表パットさんと、ラフト2艇に乗ったスタッフ4人、計5人とお客様が中洲に着岸。トレーニングされたスタッフ達はパットさんの指示どおりに動き、迅速にレスキューしてくださいました。
写真は後日撮影のラフトスタートから見た中州
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*レスキュー手順。イラストと動画も参照ください。
・パットさんとスタッフ2名は中州、他の2名は左岸へ配置。
・最初に、Aさんが岩1の後ろの一艇ぶんのエディに入り、岩1に登る。
これはAさんの身体能力の高さによるところが大きいと思う。私が同じ事をやれといわれても出来ない。不安定なエディでカヤックを降りながら岩にかじりつくのは難しいよ。
・中洲から岩1のAさんへロープを渡す。パットさんとスタッフ1名が水に飛び込んでロープ伝いに岩1へ。パットさんは裸足・・・。
この際、岩1のAさんに「下流を向いて岩に座り、ロープは腰の後ろに回して両手で持つように」という指示があった。このほうが安定するとのこと。動画を見ると、たしかに安定して牽引できている。
・岩1から岩2は歩いて行ける。カヤックにカラビナとロープを付けて、左岸にいるスタッフ2名にロープを投げる。2名でカヤックを牽引して、カヤックは剥がされました。

・カヤックが壊れていないか確認。フットレストを止めるネジが外れていた。ネジ穴が開いてるので、このままでは漕いでいる間に浸水してしまう。スタッフがウレタン片で穴を埋めるという応急処置をしてくれた。
パットさんが私のカヤックを見て言った。「これ、ウチで買ったでしょ?」 そうなんです!私はHOAに行ったことないしパットさんとも初対面ですが、このカヤックはHOAの通信販売で買ったのです。HOAが売ったカヤックがHOAによってレスキューされるという、数奇な里帰りをしたのでした・・・。
レスキュー動画 (動画が見れない場合はこちらのURL

動画の後半は、2日後に右岸の林道から撮影したもの。福山169.10くらい。3:08がビックママの最後のほう。上陸したのが3:16あたりの左岸。最後3:40の中州の手前にある三角岩が岩2。

《反省・たられば話・恐怖心》
「もし○○だったら」「あの時○○していれば」などの、たられば話は無意味ではなくて、次に繋がることだったり、他の人にも考えてもらうきっかけになるので書きます。

・反省すべきは、そもそも私が下れる水位ではなかった。誰でもダメというのではなく、私のレベルでは分不相応でした。ニニウホールが出てる水位でもダウンリバーは十分に楽しいので、それくらいが私に合ってるのかも。
もしビッグママで何も起きなかったとしても、赤岩橋から下流も無事にクリアできたとは限らない。赤岩橋~ラフトゴールまではホールだらけで、増水時は流速もあるのでボートスカウティングもままならない。ホールに誰かが捕まって沈脱した場合、瀬が続くので上陸するまでにそうとう流されるだろう。その間に、他の誰かが沈脱したら収集がつかない。そういうことも予見できなかった。なんとかなるだろうと。なんともならんわ。私のアホ。
この日のHOAブログのパットさんカヤックが水没してる写真はおそらく第一と第二トンネルの間と思われる。カヤックが全部水没してしまうほどのホールができる水位だったのだから。(パットさんは遊び心で狙ってホールインしてるかも) 
水のパワー的には湯原水位4.0mのみなかみぐらいだったと思うが、何度も下っていてアンパイなルートが分かっているみなかみと、岩だらけホールだらけで一度しか下ったことない鵡川では条件が違う。

・スカウティングが不十分だった。瀬の最後までスカウティングできるのに見に行かなかった。Bさんが足を怪我していたので岩場を長距離は歩けないだろうとAさんは配慮したらしい。他の人が見なくても、私個人は最後まで見に行くべきだった。しかし、もし落ち込みを見ていたら私はどう判断していただろうか。ド迫力の落ち込みに恐れをなしてポーテージしただろうか。それとも余裕で下れると思っただろうか。

・カヤック剥がし&レスキューに関しては人数が少なかった。一人乗りだから漕いでる時は個人の技量によるので、多人数いればピンしなかったなんてことはない。しかし、岩に張り付いたカヤックを剥がすことについては、人数が多ければ自分たちで解決できただろう。水の入ったカヤックはとても重い。ロープに捕まった人間を牽引するのも重い。HOAのレスキューでも2人ずつで行動してる。動画をみると張り付いたカヤックは周りの小岩にも嵌っているようで、パットさんとスタッフで岩から外そうと動かしてる様子あり、対岸からの牽引だけでは外れなさそう。こういった力のいる作業をする時に、一人だとカヤックやロープに引っ張られて落水する恐れがある。

・もし、HOAが現れなかったら我々はどうしていただろうかと考えてみる。動画のレスキューと同じことが3人でできただろうか。慌てずにプランを練り、すべてがうまくいけばできただろう。うまくいけばね。誰も落水しないことが条件。
3人だけで剥がすのは2次災害の恐れあるので断念した場合は、どんな選択肢があっただろうか。
前述したが、水位が変わって自然に外れるのを待つ?→何時間かかるか分からない。
道路に出るまで私が体ひとつで泳ぐ?→あちこち打撲、ヘタしたら骨折。泳いで再び上陸できるのか。(もし実際やってたら赤岩橋の瀬に入る前に左岸に上陸できたかも。)
私を置いて2人だけで下ってもらい救助を呼びに行く?→2人が無事に下れる確証は無い。たぶん大丈夫だろうけど。それから、どこに救助を求めるのか。よそ様に迷惑をかけるのか。
実際のところ、HOAはお客様を連れてツアー中だったわけで、お客様を待たせてしまい、迷惑をかけてしまった。本当に申し訳ありません。

・脱してから川の深い部分を流されていた時の体勢も反省せねばならない。フローティングポジションをとるべきだった。特に、両足は短く畳んでおくべき。フットエントラップメントしたら死ぬ。
もし、自分でスプレースカートを外していたら、グラブループを掴みたい一心でパドルを捨てていたかも。ゆるいスプレースカートをしていたのでピンした2秒後に水圧で外れて、パドルを持ったまま流された。パドルを失くさなかったのは良かったこと。
スプレースカートは後日にHOAでサイズの合った物を購入しました。
PFDをしっかり装着していたのは良かったこと。もし装着が不完全だったら、流されてる間に脱げてしまい溺死していたかも。いつなんどきもPFDの紐はしっかりと締めましょう。

・恐怖心について。海外を含めてあちこちへ行ってアホのように漕いできたが、実は今まで川では怖い思いをした事は無かった。一緒に漕いでいた人が、怪我をしたり、怖い思いをしている場面はあったが、私自身が怖い・死ぬかもと思った事は無い。(海では有る。バリで。) もちろん、危険そうな場所・恐ろしい目に遭いそうな場所にはハナから近づいていないからだけど。
ビッグママ前半でノーコントロールの恐怖を感じて、心がぶるぶる震えたと前述したが、川でそうなったのは初めてだった。現場での恐怖のピークはこの時だった。
ピンは一瞬のことだったし、深い場所を流れていた時は自分がどこにいるのか理解してなかったので、恐怖を感じる間も無かった。
ピンについての恐怖は、川から上がった後に沸いてきた。自分の目で見えていたが、ピンは浅いものだった。浅い川をボトムを擦りながら下っている時に、岩に乗り上げるように横向きにひっかかっちゃう時ありますよね。ああいう感じで斜め横向きに止まりました。バウ先が深く刺さったのではありません。しかし、もし深く岩に挟まっていたら・・・、もし深く挟まったうえに何らかの衝撃で私が気絶していたら・・・、流されている間に川底の障害物にひっかかっていたら・・・、そんな想像がどんどん沸いてきて恐怖心に襲われました。ノーコントロールの恐怖を感じた時の映像、ピンした時の映像、長時間を浮上できなかった水中の映像、目を閉じるとそれらがフラッシュバックしました。とても怖くなりました。
丸2日は漕がずに傷心のまま過ごしていましたが、「このままでは二度と赤岩青巌峡を漕げなくなってしまう。このままでは川下りするたびにネガティブ思考に捉われてしまいむしろ危険。」と思い、3日目にHOAのラフトに伴走する形でカヤックツアーをお願いしました。
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ツアーはやはりラフトスタートからで、ビッグママはやっていません。
ニニウホールが出てる水位で、十分に面白かったです。春にソロでやった時と同水位。
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・これまで川でトラウマになるような怖い思いをしたことが無かったと前述しました。それは運が良かったからでしょうか。いいえ違います。運という言葉は使いたくありません。神様やご先祖様が守ってくれていたからでしょうか。それも違います。
私が今まで、致命的な怪我もせず、危険な目に遭わずに、怖い思いしないでやってこれたのは、一緒に漕いでいる人々が守ってくれていたからなのだと、しみじみ思います。危険へのアンテナを張りめぐらし、安全なダウンリバーへと導いてくれる人。「この川(or瀬)は、君には難しいからやめなさい」と言ってくれる人。挑戦を支持をして後援してくれる人。今まで一緒に漕いでくれた人々、全員にお礼を言いたいです。ありがとうございます。
私も一緒に漕ぐ人を守りたいです。私は漕ぐのも下手だし、体も小さくて非力ですが、やれる範囲のことで守りたいと思います。


ここから先は重要度が低いので読まなくていいです。もう読み疲れたことでしょう。
《スズメバチ刺傷》 
スズメバチに刺されるなんて、どんなに運の悪い奴だよ、あたしには関係ねーぜと思っていましたが、刺された・・・。
スズメバチの習性や刺傷時の処置などは検索すればいくらでも出てきますので割愛。私個人の症状について記します。
大きくはなかったので、キイロスズメバチとかヒメスズメバチとか呼ばれるやつでしょうか。
刺されたのは膝の皿の直上。皮膚の下は薄い脂肪と骨という、大きな筋肉が無くて血流の少ない場所だったのも軽症の一因か。
薄手のタイツの上から刺された。たぶん針は残って無かったので、ハチさんの本気の刺しではなくて、警告程度だったのかも。
ズキンとした強い痛みで、痛い!と思わず声を上げました。痛みだけで、気分不快や息苦しさなどの急性症状はありませんでした。死亡の恐れもあるショック症状は、抗体ができた2回目以降に刺された時になると聞きますが、なる人は初回でもなっちゃうらしい。
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刺されて1-2時間後:局所の痛みと、膝が腫れた。全身症状は無かったが、念のため病院に行こうと、近くの診療所に電話したところ、全身症状が無ければ局所を冷やせばよいとのこと。昼に刺されてから夜中まで、ずっと痛かった。刺入部がピンポイントにズキーンと痛い。氷で冷やすと痛みが緩和するので、冷やし続けた。手持ちのステロイド軟膏を塗布した。
翌日:刺されて24時間以上経過した頃から痛みは軽快。
2日後:腫れもひいてきた。診療所で診察してもらったところ問題ないとのことだったが、私の希望でステロイド軟膏と内服薬を処方してもらった。
数日後には、痛みも腫れも無くなり、軟膏を塗るのも忘れがち。軽症で良かった~、もうすぐ完治するっしょと思っていた。
一週間後:刺入部ではなくて、膝の両側に湿疹が出現。かゆい!なんじゃこりゃ~。軟膏を塗りまくったら一日で痒みはおさまった。
その後、刺入部に黄白色の膿がたまる。二次感染しちゃったみたい。腫れや痛みに対するステロイド軟膏だけじゃなくて、消毒したり抗生剤軟膏も塗布したほうが良かったのかなー。膿はかなり長く続いて、消えるのに3週間くらいかかった。現在は治癒しました。
ハチ毒アレルギーの抗体は刺されてから一ヶ月後くらいにできるらしいので、そろそろ抗体検査をします。抗体ができていた場合はアナフィラキシーショック対策としてエピペン携行しないといけないらしいです。

ここから先は重要度がますます低いので読まなくていいです。
《余談》 
余談1。ビッグママでのピンについて。私は瀬の前半で右岸に寄せられてから、後半の落ち込みを下りた。右岸に寄せられてるのでどうしても左岸に向かって漕ぎ出すようになり、落ち込みを下りる時もバウは真下を向かずに、左岸を向いた斜めの状態で下りたら、大岩の右岸側の浅くなった部分に乗り上げるように斜め横向きにひっかっかた。たらればになるが、大岩に近づかないようにして、一番水深のある真ん中を、バウを正面に向けて落ちれば、引っかからなかったのではなかろうか。根拠の無い推測だけどね。
渇水の時に観察しに行きたい。過去にピンしてる人が他にもいるらしいので、原因となる形状があるはず。
写真は2日後撮影の、右岸の林道から見たビッグママの最後だが、どこが脱した場所か分かんない・・・。
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余談2。浮上しなかった秒数について。こんなこと振り返っても意味ないけど、気になる。いったい何秒間だったんだろう。動画撮影してれば分かることなんだけど。
前述しましたが、本人は長く感じるとはいえ、やはり15秒はあった気がする。ストップウオッチで秒数を計りながら、脱してから浮上までを思い起こしてみると、短くても25秒もある。30秒近くも流れてたなんてあり得るかな。スクォートのミステリーだとそのくらい珍しくないのかな。
脱してるのに顔が出ないという経験は以前にもしていて、桂川アッパー動画に記録あります。2:47からハラキリを下りて捕まる。3:06あたりでスプレースカートを外してから、顔が出るのが3:14。約8秒のミステリー。ヘルメットが透けて見えるほどの深さにいるのに顔は出ないんだよね。水面の流れじゃなくて、水面よりも深い部分の流れ乗ってるから。
桂川の動画 (動画が見れない場合はこちらのURL

今回は体感として、これの倍以上はあったと思う。なので20秒以上あったのかも。
ハラキリでは数十センチ頭上に水面があるのが分かってたけど、今回は水面までの距離も分からないほど深いし。ハラキリの時はレスキュー体勢ばっちりだし、それまでに複数回ダウンリバーしてるので下流がどうなってるか知ってるし。今回とは条件が違う。

余談3もあるんだけど、字数制限で入力できないのでコメント欄に書いてあります。

by ya-ri-sa | 2014-08-19 23:55 | 川部 | Comments(11)  

ニニウホール・三笠ホール・シーソラプチ川・歴舟川(坂下区間、尾田区間)・豊似川

北海道で漕がない人には関係ない情報だから読まなくてもいいよ。写真は多いが内容薄い。

2014年は春に続いて、夏も北海道へ行きました。 春のブログ
毎年のことですが、夏になると、暑さや冷房で夏バテしてしまいます。暑いよ~暑いよ~とうめきながら、「そのうちに仕事を辞めて、夏には北海道へ避暑に行ったる!」と決心していました。
春は雪解け増水を求めて毎日のように漕いでいましたが、今回は避暑が主目的だし、夏は渇水だろうから、そんなに漕げなくてもいいやという気持ちでしたが、水量と人に恵まれて予想以上に漕げました。

スポット→ダウンリバーの順に紹介。

ニニウホール
春にも訪れた場所。増水時だけのスポットなので、夏は期待していませんでしたが、雨のおかげで今年は夏も乗れる日が多かったです。
春は168.90という良水位で乗りました。今回も数日乗ってみて、やはりこの10cm前後の168.80~169.00が乗りやすい水位と思いました。169.00以上でも乗れるけど、暴れてコントロール困難になるので万人向けでは無くなる。上級者でも一発やって出てっちゃう感じでした。上限は169.10くらいなのかな。
168.80以下では少なくて岩に当たるのではという噂もありましたが、168.78でも当たる感じはありませんでした。(←関東人の感覚です。関東では刺して当たるのを気にしていたら漕ぐ場所など無い。(涙目)) 全体に小さくなるけどパワーが弱まるので、私は落ち着いて乗れました。ホールに不慣れな人には少なめでも良いと思う。
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ホールのすぐ上流にウェーブもあります。長瀞・安全ウェーブの少ない時に似た斜めのウェーブでサーフィンやスピンの練習できる。関東ならこれだけで並びそうだ。
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ドッグパドル西田さん動画

この動画を見て、「このホールに行けばフォニックスやり放題か!」と思ってはいけません。こんなに出来るのは西田さんだけです。

わたくしごとですが、春にニニウに来た時は私でもループをきれいに飛ばすことができました。ところが、今回はうまく飛ばない。一応できてるけど、不恰好なループ。ホールも変わってないし、自分のやり方も変えてないのに。なんでだろう・・・? ループ不調の原因は北海道の後に訪れたタンの瀬3段目で分かるのでした。


三笠ホール
三笠カヌークラブ様によって維持されている人工ホールです。三笠CCさまさまです。
2008年に三笠ホールに数日間滞在して、ミスター&ロボ子、みずおちさん、まさきさんの関東組でキャンプしました。あれから5年ぶりに訪れました。
今年の春にも桂沢ダム放流されてホールは出ていたので、ミスター&ロボ子はここに来ていますが、私は春は雪解け期ならではのダウンリバーを楽しんでいたので来ませんでした。春の時点で夏に来道することは既に決めていたので、おそらく夏季でもダム放水されてるだろうと思っていたからです。
ところが、私は来るのが遅かったらしく、ベスト水位とされる15トンに乗れたのは初日だけ。あとの数日は11-12トンに減り、8月初旬には放水終了してしまいました。15トンは迫力があって楽しいけど、11-12トンでもテクニックを要するようになるぶん練習に適していました。ホール形状は毎年変わるので、ベストのトン数も変わると思います。

ミスターさんの動画

この動画を見て、「このホールに行けばマックやり放題か!」と思ってはいけません。こんなに出来るのはロボットだけです。今年の世界大会は3戦とも人工ホールだったわけですが、総合優勝という快挙を達成したロボ子にとっては、直前の三笠ホール合宿は有効だったのではないでしょうか。


ナリウェーブ
戸蔦橋187.52→49
戸蔦別川の増水時のみのウェーブ。けっこうな雨量が降らないと出ないし、レンジが狭くて、水量の減り方によっては短時間で消えてしまうので、遠方から狙って来るのはかなり難しい。地元の人向けのウェーブです。187.60くらいから乗れるのかな。
私はたまたま当てることができましたが、1時間ほどの間にも形状が変化しました。形状は長瀞のキャンプ場横ウェーブに似てる。パワー、スピード、落差、巻き、どれもバッチリで、上級者なら全てのバラエティが出せそう。ただし、上級者以外はパワーに翻弄されると思うし、ロールが遅いと下流に流されてログや浅瀬でケガする恐れもあるので万人向けではないかな。私はスピードについていけずスピンで精一杯でした。
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以前はウェーブ横に駐車できたそうだが、大量の倒木のため車が入れなくなった。やぶをかき分けて5分ほど歩く。ここは熊の多発地帯で、私は朝に一人で行ったので、マジで怖かった。ボートを打ち鳴らしたり、大声で歌ったりして、ビビリながら歩いた。
後日にローカルカヤッカーさんがチェーンソーで倒木を除去して、下草も刈ってくれたらしいです。大変な作業だったと思います。
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カチポロホール
素晴らしいスポットを有する北海道ですが、悲報もあります。残念なことにカチポロ洗濯機ホールがお亡くなりになりました。忌野清志郎も言っています、「いい事ばかりはありゃしない」

台風の大雨で戸蔦別川が大増水した日に河川パトロールをしていると、平日だというのに、私以外にもパトロールする二人組に会いました。出た~。くにちゃん&山ちゃん。
さすが暇っこクラブ、約束しなくても会えるね。忌野清志郎も言っています、「約束は要らないさぁ またきっと会えるから」
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日焼け対策のバラクラバを着用するのはアイディアウーマン・くにさん。私もこの人の影響でバラクラバを始めました。(ちなみにヘルメットはスギちゃんが塗装してくれた。)
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増水当日のホール直上の橋からの眺め。川幅がいつもの5倍くらい。無論、ホール横の駐車場なんて入れない。写真には写っていないが、橋の真下がホールの位置なんだが・・・。
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増水後の眺め。ホールが、な、な、無い!? H型の人工物の下流に土砂が入ったらしい。土砂が入ったことだけでなく、川幅や川岸も変わっちゃってるし。
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横からの眺め。黄色の線がシームラインだった位置。それより下流にウェーブみたいにリップが出来てるけど、それも片側だけで、もう片側はリップが無くて抜けてるので乗れそうもない。
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*北海道のエディの雰囲気は本当に良いです! 和気あいあいとしてる。
フリースタイルをここ2-3年で始めた(or再開した)という人が多い。そういう人たちが伸び伸びと漕いでいるし、始めて2-3年と思えぬほど上手。なぜこんなに雰囲気が良くて、新しい人たちが伸び伸びと育っているのでしょう。その理由は10年・20年選手の人たちの存在だと思います。ベテランカヤッカーが新しい人を温かく受け入れて、一緒に漕いでいく中でマナーやルールを教えてる、そんな雰囲気がありました。
春のブログでも書きましたが、北海道は若者と女性が多いのも良いですね。女性がスポットへガンガン突撃します。今回も、男性陣は陸上でおしゃべりしていて、ふと気づくとエディは女性だけ、なんて場面もありましたよ。


シーソラプチ川 
幾寅354.01(参考水位)
暇っこクラブとダウンリバー。もちろん平日です。この集まりの良さはなぜ? なぜなら暇だから!
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春にも漕いだシーソラプチ川。私はこの川の雰囲気が好きです。ここは何回でも来たいな。春にみなかわさんと漕いだ時は、シーソラ→空知川の15kmのロングDRでしたが、今回はシーソラだけで落合でゴール。水量は春より少なめ。
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山ちゃんとくにちゃんはスイートのヘルメットを色違いで買って、ツバの部分を交換してる。ラメを塗ったりして世界でひとつのヘルメットにカスタムしてる。アイディアだなあ。
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スポットを拾いつつ下る。小さなスポットがたくさんあった。ローカルの山ちゃんと一緒だと遊ぶ場所が分かる。山ちゃんは、くにちゃんと私にはクリーク艇で下るように勧めていたくせに、自分は14Rockstarで遊びながら下っていた。スポットを独占する狙いだったのか。意外と腹黒いわね。
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シーソラプチ川に来たら、ベリーズさんで食事するのがマストです。シーソラ&ベリーズの組み合わせ、またやりたい。
空知川を漕いで幾寅でゴールしたらグリル青山農場さんもおすすめです。店内ではマスターが撮影した写真のスライドショーが見られますが、シーソラプチ川を下る2人のカヤッカーの写真は私とみなかわさんです。


歴舟川(坂下)
尾田102.33
ほしさんと二人で。ほしさんは関西在住だったけど、定年してから帯広に引越したそうな。
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坂下区間の前半は、川幅も広くなく、小岩が点在して、極小ホールやウェーブを拾いながら下る。御岳みたいな川下り。 
浅いので降りて歩かないといけないこともしばしば。今回の増水で、分流だったほうが本流に変わったりなど、流れが大きく変わったそうな。
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歴舟川(尾田~河口)
尾田102.80→102.60

歴舟川の最下流といえば清流でザラ瀬のイメージです。そんなポスターやカレンダーの写真を見たことがありました。カナディアンカヌーなど長い舟で一度は下ってみたいなと思っていました。ドッグパドル西田さんが、ある企画のロケハンに行くというので、お供させてもらいました。大増水の後だったので水はまだ濁っていましたが、平時より50cmほど多かったおかげでザラ瀬に悩まされることもなく、長距離をザブザブと快調に下れました。

私の脳内にあった歴舟川のイメージどおりの眺めでした。増水してるので波が高くて楽しい。
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「十勝は空が広いね~」とニセコから来た人たちが言う。北海道の人が北海道の空を見て「広い」と言うのは、私からすると意外な感じだったけど、十勝平野の空は特別に広いらしい。
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海が見えた。河口近くまで瀬があったので退屈しない。平時の水量なら歩かないといけないでしょう。
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広い空、草原、ポツンと立つ柏の木。「十勝らしい眺めだな~」とニセコの人たちが言う。
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春に本流の「上流」と支流の「ヌビナイ川」を下り、今回は本流の「坂下」「尾田~河口」を下ったので、あとは支流の「中の川」を下れれば歴舟コンプリートできそうです。本流の「上流のさらに上」というのもあるらしいけど、本格的なゴルジュらしいので、私は行かなくてもいいや。


豊似川
豊似川44.5x
春にも漕いだ川。今回のほうが水位は若干少ないが、印象はそんなに変わらない。
8人で、うち4人が女性、2人が大学生。
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スタートの前に、簡単なブリーフィングやハンドサインの確認などした。その際に良いなと思った2点が、PFDが正しく装着できているか二人一組で確認し合うことと、現時点で体調不良など無いか確認すること。
ベテランであってもPFDの紐の締め忘れはあり得るし、ソロではなくチームで下るのだからお互いを気づかい合うきっかけになると思う。また、体調不良やケガの有無などを事前に申告しておいて、お互いの状況を確認しておくとサポートもしやすいし、途中で具合が悪くなった時にもすぐに言い出せる雰囲気作りになると思う。

みんなカッコイイな~。
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ブーフ失敗のわたくし
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・鵡川(赤岩青巌峡)もダウンリバーしましたが、怖い思いをしました。反省を込めて、次の記事で記載します。あまり書きたくはないが、失敗を隠すのは嫌だし、他山の石にしてもらえればと思います。


カヤック以外にも楽しい時間がたくさんありました。
キャンプでいろんな人とお話できたことが最も楽しかったです。写真を撮ってない人もいますが、一緒にキャンプしてくれた人、本当にありがとう。

・積丹キャンプ
S海岸。綺麗。春にドライブで訪れて、泳いでみたいと思っていた所。願いが叶いました。
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キャンプ歴ウン十年の旭川CCの皆さまのキャンプめしは旨かった。
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シュノーケリング。なんで頭に海藻が付いてるんだ?と思ったけど、あー、自分の金髪か・・・。
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ウニが視認できますが絶対に採ってはいけません。密漁、ダメ。ゼッタイ。。。

・暑寒別岳に登山。ヨッシーとキムねえのカヤック変態コンビが誘ってくれた。この2人は変態なので、朝4時半から三笠ホールで漕いでから登山していました。
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頂上では、ヨッシーと私の表情には疲れが見えるが、キムねえは涼しい顔。
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下山したら増毛町のえび丼
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・豊似川DR前夜にキャンプ。松井さんがキャンプしようと呼びかけたら女性ばかりが集まった。松井さんたら集女力が高いわね! かのさんと知子さんと。
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・シーソラプチ川に来たらベリーズへ! キムねえと山ちゃんと。
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・札幌でジンギスカンを生ビールで流し込む。ひかるちゃんと千葉さんと。
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・札幌で行ってみたかった「GoInsane」へ。
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センスの良いアパレルとともに、Immersion Researchのウエアも仕入れています。IRはカヤックウエアの中ではデザインがカッコイイですよね。パール金属がインポートしていた頃は石井スポーツなどでも買えたのですが、取り扱いが無くなってからは近年のデザインを着てる人は見かけなくなりました。ところが北海道では新デザインのIRを着てる人を見かけまして、GoInsaneで購入してるそうです。私も注文しようかなあ。
店主のKOBさんのブログが面白いです。ちなみに私が笑った記事はこちら どっちですか?

・最近、私がドハマリしてるドラマ「北の国から」。私の中ではフィクションではなくて、もはや実話です。ロケ地に行って興奮しました。好きな人には良いですが、ドラマに興味の無い人には超つまらない場所だと思います。
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夏はそんなに漕がなくてもいいから道南や道北も巡ってみたいなどと思っていましたが、結局は道央周辺で漕いでましたとさ。
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by ya-ri-sa | 2014-08-19 17:05 | 川部 | Comments(2)