代表の野元さんは、カヤックだけでなく、登山と自転車も達人のようです。レベルが違いすぎて恐縮ですが、私もカヤック・登山・自転車での人力移動が好きですので、これらを使った旅をされてる野元さんのスタイルは良いなあと思いました。
かごしまカヤックスには魅力的なツアーが多くて、九州の海に興味がある私としては以前からこちらのツアーに参加したいと思っていましたが、やっと叶いました。甑島、笠沙岬~坊津、佐多岬まわり、などなども漕いでみたい海です。
宮崎や鹿児島など南九州が好き。鹿児島エリアは今回が3回目です。南九州に移住したい・・・
今回の1泊2日のツアーの前には屋久島へ、ツアー後は指宿で過ごしました。屋久島→桜島→指宿。
鹿児島地方の年末年始は晴天に恵まれて、とても良い旅になりました。
鹿児島市からフェリーで桜島へ渡ります。火山ならではの荒々しい山肌がカッコイイ。
午後から出発
大阪からお越しのHOりぐちさん。クライミングや登山の経験が豊富なお姉さん。
山口からお越しのITOさん。毎年、桜島で年越してるそうです。自艇で参加されてます。
日が傾く前に野営地へ。
毎年開催の年越しツアーですが、その時の風向きや海況によって漕ぐ場所は変えてるそうです。今回は北よりの風がだったので、風裏になる島の南側を漕ぎました。
島の南東にある浜に到着。
野営の準備。
獺祭のスパーリングを贅沢にシャンパンとして乾杯します。
忘年会の始まり~
大みそかの夜がふける
みなさんは初の日出を見たことありますか?そんなの当たり前? 子どもの頃から初の日の出に興味が無くて、早起きも嫌いな私は、ついに人生で初めて見ました。
なぜ見れたかというと、自宅のある南関東よりも鹿児島県は日の出が30分遅いし、キャンプした場所の東側には山があって、登ってくる時間がさらに遅かったので。早起きしなくても見れるという、私向きの場所だ・・・。
太陽神に祈る。今年もよろしく。
今日も漕ぐぞー。ピーカンです。
小さな入り江に入っていくと、あれれ、水が濁ってきた?
湾奥の行き止まりは、黄土色の絵の具を溶かしたみたい!
火山から流れた硫黄で染まってるそうです。カヤックでしか来れない秘密の場所?
折り返して出発地へ戻ります。途中で、山口ぐっさんも入ったという海中温泉にも寄りました。
ラクダ岩?とかナントカ呼ばれてるらしいが、私にはシン・ゴジラ第二形態(通称・蒲田くん)に見えた。
足湯。地面から温泉が湧いています。波打ち際の砂浜に足を突っ込めばポカポカ~。冬はここにずっと座ってたい。
水はきれい。温暖な地方ならではのアコウの木が生えています。
わたしが借りたこの緑色のシーカヤックはDaggerのポリ艇。ポリ艇というと、丈夫だけど重くて遅いイメージでしたが、これは漕ぎ味が軽く、長さが短めのためかクイックに反応して、好印象でした。
今回漕いだコースはカヤック初心者でもいけそうなので、家族旅行や友人を誘っていくのも良いでしょう。11月に西日本地域で放送された
ぐっさんの鹿児島湾岸ぶらり旅 で、ぐっさんが漕いだコースとほぼ同じみたい。ぐっさんはプライベートでもアウトドア好きらしいですよ。
ゴールしたら、車で島を一周ドライブしました。
火山灰で埋まった鳥居
桜島の北側の海。真っ青! 本当にこの色でした。
空気が澄んでて、霧島の高千穂の峰までクッキリ見えました。
野元さんが、「元日の今日は、頂上は大混雑だろうなあ」と予想していましたが、その通りだったようです。1月3日に開聞岳で会ったハイカーが、「元日に高千穂峰に登ったら、ご来光を見る人でいっぱいだった!」と話してました。
桜島はここまで。以下はカヤックは関係なし。
大みそかの前は屋久島で過ごしました。実は、屋久島は私がアウトドアに決定的に目覚めた場所なのです。(アウトドアという単語は好きではないが、便利だから使う。日本語の「野外活動」のほうが適切。)
子どもの頃からインドア派で、大自然の中で過ごした経験も無ければ、外遊びも嫌いでした。社会人になって数年経ち、身も心も疲れ始めた頃から徐々に、「自然って良いかもな~、なぐさめられるな~」と思い始めて、旅先も自然豊かな地方へと向かうようになりました。その頃に屋久島を訪れて、志向とか嗜好が変化しました。いま振り返れば、約10年前のその頃がターニングポイントだったのでしょう。
苔むした森。10年近くずーっと、この森に戻りたいと思っていた。
太鼓岩までハイキング。宮ノ浦岳や黒味岳の頂上がはっきり見えました。一泊二日などで縦走してみたいな~。
千尋の滝。「千と千尋の神隠し」の主人公の名前の元になったと噂されてます。ホントかは知らんけど。
「もののけ姫」に出てくる森や山は屋久島がモデルになってると言われてますが、それについては、屋久島に来ればかなり納得できると思います。
10年前に千尋の滝を見た時は、ぜんぜん感動しなかった。他人に屋久島を勧める時も、「千尋の滝はたいしたことない。行かなくてもいい場所」とか言ってた。しかし、今回はとても深く感動した。景色は変わらないままだけど、見る側の私の感受性が変わったのだろう。年をとると感受性は鈍くなるものだと思っていたが、自然の美しさへの感動は、経験を重ねてきた大人のほうが深いのかもしれないと、考え直した。年をとるのも悪いことでばかりではないのだな。
展望台から見た夕暮れの海が、息をのむほど美しかった。来てよかった。また来よう、屋久島。
ここから指宿。
開聞岳を登山。晴天。
枚聞(ひらきき)神社に初詣。
ベタに砂風呂。 斜に構えた人生だったが、ベタなことやってみるのが2017年の目標。