タンの瀬 JCF観戦編・しゅごい人たち編

ブログ更新が滞っておりました。「いつ見ても寒河江川のままだぞ」「Twitter で生存確認はしている」「一緒に漕いだことがブログになるのは、どーせ3ヵ月後でしょ?」などと揶揄されていましたが、これからは更新していきます。次回からはタン自分編、北海道DR編、北海道ソロDR編、北海道FS編、長瀞編、その他・・・と更新予定です。しばらくの間は、まめにブログチェックお願いします!



それでは、JCF観戦の感想を、いつものごとくウエメセ(上から目線)で語りたいと思います。お楽しみくださ~い。(分かってると思うけど、ウエメセ・放言は芸風ですよっ。実際の私は謙虚で上品な27歳のお嬢様です。)


・みなさん、来年の4月はJCF観戦して、ガヤ芸人になりましょう~!ワーワーキャーキャー叫んで、会場をガヤガヤ盛り上げよう~!
一番良いのは参加費を払って出場することですが、観戦は楽しいし、見られてナンボのフリースタイルですから見ることが選手たちへの応援・協力にもなると思います。
決勝のリザルトが注目されがちですが、ドラマは予選と準決勝でおきているんですよ!事件は現場でおきています。ぜひナマでご覧ください。


・観戦していない人のために、「リザルトから伝わる臨場感」を、親切な私がお届けしましょう。んも~仕方ないわね~。
それでは今年のリザルトを参照しながら読んでくださいね。

その1. 予選は2本2採用、1本だけ良くてももう1本が悪ければ順位は下がってしまいます。2本揃えるのが大事なんです。中村さんは予選1本目が3.33ポイント。スピンが10pですから、3人のジャッジのうち1人しかスピンを採点していないということです。おそらく位置取りしようとしただけでアウトしてしまったのでしょう。いつも正確無比な中村さんが、まさかの予選落ち!?私は1本目を見て「アカン・・・これアカンやつや・・・」と青ざめました。本人でもないのにアワアワと狼狽してしまいました。ところが、2本目にはバチンバチン決めまくって、ぶっちぎりの予選最高得点356.67p!!しゅ、しゅごい・・・。そして準決勝、次は2本1採用です。中村さんの1本目は40p。これはブラント1回かな。「アカン・・・。2本目は高得点とらなきゃ敗退だ。大変なプレッシャーだろうな・・・」と私は思っていましたが、2本目には準決勝最高得点の460p!!メンタル強えええ!!

その2. 王者カズヤさんは予選は7位。私の心の声「んー。まあ10位以内に入れば予選通過だからいいのかな・・・」。準決勝は2位。私の心の声「んー。でも彼の実力と得点が一致してないな・・・」。決勝は3本1採用です。決勝1本目も2本目も小森さんがキッチリと300p台の高得点ライドを出しました。カズヤさんの1本目2本目は200p台です。「小森さんの勝ちかな・・・」そんな雰囲気が会場に漂い始めましたが、彼はそれを打ち破って、3本目に大会最高得点の483.33p!!なにこの展開?少年漫画かよっ!

その3. 準決勝リザルトの5位と6位をご覧ください。その差わずか5p。スピン10pの半分の数字です。しかし、この5pで代表入りか否かが決まったのです。準決勝ヒート終了後、結城さんは自分では敗退したと思い込んでいたようで、決勝進出者の名前が放送で読み上げられても聞こえてないのか暗い表情のままでした。チーム縦横無尽の仲間が結城さんに駆け寄って決勝進出を祝福すると、そこで初めて気づいて笑顔に。仲間同士で抱き合う姿に、ちと感動。努力・友情・勝利。少年漫画かよっ!

数字で伝えやすいので「リザルトから伝わる臨場感」をいくつか紹介しましたが、これらは私が現場で感動したことのほんの一部です。ぜひ、現場に足をお運びください♪


・上記をふまえて、男子決勝の各人ベストライド動画を見てもらうと味わい深いです。セトッチ編集。

中村さんは予選と準決勝では点数にムラがありましたが、このライドではラーメン全部乗せ状態で全部出しています。彼らしいビッグブラントとまっすぐに回転するエアスクリュー。
小森さんは必ず一番高いトップから仕掛けます。中途半端な高さの時はトップを取り直しています。本番でそれができる冷静さ。トップofトップ、あそこに登れる人は一握りです。私はエントリー直後に運が良ければ登れるくらいですし、試合ではとりあえず何かやらなきゃと焦ってトップを取らずに仕掛けてしまいそうです。
カズヤさんは追い込まれた3本目でこの大会最高得点ライドを出したのです。追い込まれて縮こまったプレイをするのではなく、技を大きく、角度を抑えずにやりきっています。最後にはブラントマックしてガッツポーズ。


・スクォート部門について。スクォートのことは全く知らない私ですが、木村ヨシカゼさんと石田元子さんの2人が、手数が多くて、しゅごいことは分かりました。今回のようなミステリーしづらい場所でも、ミステリー仕掛けてくる選手には盛り上がりました。私のようにSQT分かってない人のために、解説を交えながらMCしてくれるのもありがたいです。

スクォートは全ヒート録画しました。動画を繋いだところ40分近くなりました。各自のフィードバックになればと思ってアップします。URL限定公開。



・女子K-1について。今年は全体的に得点が低いですね。とくに、代表入りする上位3人には100ptは出してほしいところ。女子は添え物、みたいに扱われたくないし。各地にけっこう漕いでる女子たちがいるので、もっと数多く参加してくれればボトムアップして、上位陣も派手なプレイになるのではと思うのですが。なーんてエラソーに言っても、私自身が大会に出ないから全く説得力が無いのであった・・・。今年は北海道からの参加があったのが嬉しいです。


・以下は、昨年のタンブログを引用してコピペ。今年も似たようなことを思ったので。
「・JFKAとは違って、上位入賞すれば世界大会の出場権が得られますので、選手たちはこの一年間に鍛錬してきたものを45秒間にかけます。まさに天下一武漕会。上級者たちのマジ漕ぎが見れると思うと、オラ、ワクワクしてきただ~♪
・みんなが真剣に練習してる姿を見ていたので、本番で実力を出してほしい!そんな気持ちで応援にも熱が入りました。
・選手たちが全体にレベルアップしてる印象があり、今年は順位に大波乱が起こるのでは!?と思っていました。勝負は時の運。盤石と思われていた人がミスすることだってあるわけですから。まあ、大波乱までいかなくても、上位15人の点数は僅差になるだろうと予想していました。ところが、大会が終わってみれば、上位は以前とそう変わらぬ顔ぶれだし、点差は大きく開いていました。」 コピペここまで。
参考 昨年のタンブログ  昨年のタン決勝動画


・さて、日本代表名簿を見ると、ほぼ全員が世界大会経験者、ほとんど30歳以上、半分くらい35歳以上・・・。若いニューフェイスはC1福士君くらい。他国にはつい最近までジュニアだったシニア選手もいるのにね。欧米に比べると少年期にカヌー経験する機会が少ないため、社会人になってから始めて、実力がついてくる時には年齢が上がってしまうのはやむをえないですね。日本もこれからはunder30の選手たちが増えてくると期待しましょう。成長曲線が急峻でイキの良いunder30の選手たちを、世界経験豊富で気力体力充実した30~40歳台のコーチが引率するという未来は来ると予想します。
今年の監督が八木さんであることに感心しました。八木さんは、これまでも世界大会で自身も選手でありながら、豊富な経験から他の選手のアドバイザー役でもあったと思います。今回は監督専業されるという点に志の高さを感じました。

9月初旬に開催される世界大会出場される選手のみなさん、がんばってきてくださ~い!
タイムラグあってもいいのでストリーミング動画配信されるといいなあ。


さんざんウエメセで語っていると「お前もJCF出ろよ」というツッコミがありそうですが、観戦の感想をこれだけ長文で語れる私の性分は外野向きかと。立派なガヤ芸人になりたいと思います。
私はみんなのファンなんです。プレイヤーも増えてほしいけど、ファンも増えたらいいですね。


・ミラーレス一眼で撮影した、しゅごい人たち。写真ヘタでスンマセン。

小森さんのエアスクリュー、しゅごーい。
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小森さんの浮遊感ある瞬間。バックパンナム?
これが私なら「激しくカミチンする瞬間」だな。
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石橋ケンケンのエアブラント。平日の長瀞の出現率、高すぎィ。
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昨年は世界大会出場した20歳代のたまじ君。再度の代表入りを期待してます。
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世界経験を重ねてきたよしこちゃん、風格があります。
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予選一位のサブちゃん。パンナムも連発。ぜひ世界へ。
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サブちゃんのエアスクリューは回転が速いんだわ。この速さはナマで見ないと伝わりませんよ。
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女子の期待の星・ミキティはどんどん上達してる。20歳代の彼女に世界へ行ってほしい~
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昨年までは高校生でジュニア枠で世界大会出場した戸田くん。来年以降はシニアで代表争いに加わってくるでしょう。
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王者・カズヤくん。く、首!首の角度おかしくねえ!?首がグネンって!
レベル高すぎてよく分からないけど、しゅごい。
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技の大きさと正確さを兼ね備えている中村さん。
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シューティングスターに乗るドッグパドルみうさん。小さな体でガンガン打ちます。
増水すると、タンはこれくらい大きくなります。みうさんが小さいからウェーブが大きく見えているわけではない。
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今年初めて選手権に出場して、世界への切符をつかんだC1福士君。大学生です。
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福士くんは大会の一か月前に北海道から単身で、初めてタンの瀬に来て3日ほど短期滞在しました。その時に彼を見ていたのですが、最初の数エントリーは即沈していたし、荒れるウェーブにサーフィンも苦労していました。ところが数時間後にはブラントを打ち始めていて、若い人はコツを掴むのが早いなあとオバサンは感心しました。大会本番で出したエアブラントはお見事でした。

・オマケ
大会前日にカレー館で英気を養う道産子たち。
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開会式。カヤックカメラマンたちも続々と集まってきます。
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みんな大好き川嶋さんが、なぜかMCやるハメに。滑舌悪いなりに頑張っていました。
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女子を撮るT田さんを撮ることに今年も成功しました。
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by ya-ri-sa | 2015-04-19 19:17 | 川部  

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